タイ・バンコクの年末の営業規制やロックダウンなどのコロナの状況-1
今年は本当に世界が初めて経験した恐ろしいウィルスの最初の年となりましたが、その2020年も残りわずかとなってきました
タイ国内では、3月から数ヶ月間に渡るロックダウンと、未だに解除されない緊急事態宣言を超えて、見事に新型コロナウィルスの封じ込めに成功しました
ロックダウン後、数ヶ月もの間、タイ国内では新型コロナウィルスの感染者が0だったのです
「検査数が少ない」「3月にタイ国内に存在していたウィルスが消える訳がない」「隠蔽している」など様々な声はありますが、タイの国民の多くの声は
「新型コロナウィルスから政府は国民を守ってくれた、観光客も含めて外国人には当分入って来て欲しくない」
この声が圧倒的に多いです
観光に依存しているタイ経済がどれだけ壊滅状態になろうと、タイの国民はとにかく新型コロナウィルスを恐れているのです
今年のタイでの新型コロナウィルスの状況についてはこちらからどうぞ
タイ・チェンライでの新型コロナウィルス感染者

そんな中、世界には新型コロナウィルスのワクチンがいよいよ登場し始めました
タイ人待望のワクチンです
ワクチンさえあれば、恐ろしい新型コロナウィルスを気にせずに、外国人の往来も出来る様になり、ズタズタになったタイの観光業界や経済も復活に向けて動き出す事が出来る、そう思っている方が本当に多いです
そして、ワクチンの確保やタイへの入出国に関する来年からのタイ政府の動向を皆が注目し始めた時に、突然それは起こりました
12月1日のチェンライでの不法入国タイ人女性の新型コロナウィルス感染のニュースです
このタイ人女性は不法入国ですから、当然隔離もなしにタイ国内を動き回り、タイに帰国後は飛行機にも乗って移動などもしていました
足取りを調べていくその過程で、当然多くの感染者も発見されました
タイ・サムットサコンでの新型コロナウィルス感染者

この不法入国タイ人女性の足取りや、接触者を調べていく作業をしているうちに、今度はサムットサコンという地域のエビ販売業者から感染者が見つかりました
不法入国タイ人女性と、このエビ販売業者のタイ人との繋がりは分かっていません
ですが、ここからはあっという間でした
新型コロナウィルスの恐ろしさです
わずか3~4日間でサムットサコンでは500人以上の感染者が見つかり、12月19日には外国人の県内出入り禁止や、夜間外出禁止、娯楽施設や教育施設などの閉鎖、テイクアウト以外のレストランの営業禁止などの制限措置を発表しました
デパートなどの閉鎖は含まれていませんが、これは事実上のロックダウンです
タイ・サムットサコンでの新型コロナウィルスはバンコクに飛び火

そして、このサムットサコンのエビ販売業者が出入りしていた市場に、エビを仕入れに通っていたバンコクの女性が当然の様に感染
その頃から、サムットサコンや不法入国タイ人女性の周り以外の、タイ全土で新型コロナウィルスの感染者が毎日は発見される様になりました
12月20日にはサムットサコンでの、クラスターの発生も確認
即座にタイ政府は緊急会見を行いました
内容は
1.エビ販売業者が出入りしていた市場を対象として積極的調査を行っていく
2.参加者の多いイベントの中止のお願い
3.公園については閉鎖はしないが、蜜を避けて欲しい
4.寺院の行事自粛のお願い
5.イベント実施時は保険当局からの許可を得る事
6.これから14日間は出来るだけステイ・ホームのお願い
7.サムットサコンの学校は2021年1月4日まで休校
これです
以前の様な強い内容ではないですが、タイ政府の【お願い】は【強制】とほとんど変わりません
私の会社の近くのコンビニでは椅子をロックダウンの時の様に早々に撤去、スーパーのフードコートも椅子とテーブルの数が以前の半分になりました
そしてその翌日に、年末に行われるカウントダウンイベントを含めた全てのイベントの中止が発表されました
なぜか花火の打ち上げだけは中止せず、オンラインで視聴できる様ですが、SNSなどではすでに「どこまで現場で花火に近づく事が出来るか?」「見るのに良い場所は?」などと、話が回っていますので、なぜ花火自体も中止にしなかったのか、これはタイ政府のミスだと思います
次回に続きます
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