【反政府】タイ・バンコクのデモ-2【王政問題】

タイ・バンコクのデモ

これからのタイ・バンコクの未来は

前回は現在タイ・バンコクでの外国人の在り方、そして何故今これほどまで大規模なデモが起きているのか、ニュースなどでよく聞くタクシン派とは何なのか、についてまでをお伝えしました

バンコクのデモ-1はこちら

今回はタイの王室問題と現在の国王について、詳しくお伝えします

タイ国内の状況は今とても不安定ですので、正直に言いますとタイに駐在している以上、ここで現国王や王室についてお伝えするのも私には多少のリスクがあると考えています

少し奥歯にものが挟まった様な表現もあるかと思いますが、ご了承ください

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王室問題と現在の国王

先代の故プミポン国王(ラマ9世)については前回お伝えしましたが、現在の国王と王室問題についてお伝えします

現国王であるワチラロンコン国王は現在67歳で、2016年に即位され4回の結婚と3回の離婚を経験されています

海外からは世界一リッチな国王とも呼ばれており、2018年には以前から王室財政管理局が管理運営してきた資産430億ドル(4.6兆円)を国王の個人名義に変更しました

そして、国王個人に入る年間収入は3億ドル以上とも言われています

また、100年ぶりに一夫多妻制を復活させ、タイ国内だけではなく世界のメディアでも大きく報道されました

最近ではこのコロナ禍の中、20人の愛人と共にドイツの別荘や高級ホテルに滞在し続けており、国民を顧みないこの様な行動が多くのタイ人の不満が噴き出す原因の一つともなっています

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不敬罪と言論・表現の自由

タイには不敬罪刑法112条があり、国王や王室などへの侮辱、中傷や敵意を向けた者には最高15年最低3年の禁固刑が科される場合があります

フェイスブックなどSNSを利用した活動家のアカウント凍結はもちろん、逮捕・投獄、更には彼等の謎の行方不明事件も多発しています

そんな状況なので、王室改革などは考える事はもちろん、口にするのはタイ国民にとってはタブー中のタブーとされています

今回のデモの背景にも正にその王室改革が含まれており、デモ参加者と、田舎などに多い熱心な王室支持者との意見の食い違いなどもあり、様々な問題の原因となっています

抗議の三本指

テレビのニュースや写真など報道で、デモ参会者が【三本指】を立てているのを目にした方もいるのではないでしょうか

これは映画「ハンガー・ゲーム」に模倣したもので、【自由・平等・友愛】を表したり、独裁からの自由や、支配者への抵抗を示しています

最近ではデモ参加者のみならず、タイ国内中の中高生なども厳しい校則や、無くならない体罰、教師・年長者への抵抗として、この【三本指】を朝礼の時に掲げるなど、抗議が続出しています

タイ・バンコクのデモまとめ

タイ国内の新型コロナの感染が抑え込まれている今も、プラユット首相は緊急事態宣言を延長し続けており、10月末までの延長が決定しました

この緊急事態宣言の6度にも渡る不可解な延長措置は、明らかに7月頃から激化し始めたデモの鎮圧の為の延長措置であり、緊急事態宣言の政治利用という批判がSNSを中心にタイ国内中に広がっています

更にそれに併せて、コロナにより停滞し続ける経済についてプラユット体制に対する不満も、国民をデモに駆り立てる要因の一つとなっています

そもそも、このデモの目的は【政治】【王室】の二点です

プラユット首相は過去に王室の庇護の下、軍事クーデターで政権を奪って以降、自分に有利な様に選挙のシステムを変更するという民主的ではない方法で選挙に勝利し、政権を握っている強権政治の代表者です

そして、王室に対しては先に説明した不敬罪がある為、テレビ・新聞・雑誌などの国内メディアはもちろん、海外のメディアも王室関係の報道に慎重にならざるを得ない状況となっており、何もあからさまには言えないジレンマを抱えています

その反面、昔とは違い今のタイの若者の認識は、「嘘なら不敬罪だが、本当なら不敬罪ではない」です

今月に入って、デモは更に新たなステージに突入しました

タイ政府は新たに【非常事態宣言】を発令し、緊急措置として5人以上の集会を禁止しました

警察が初めて放水車を使用しての強制排除も行われ、15名以上の怪我人も出ました

タイの国民達は以前から何度もこの2つの問題の為に繰り返されて来たクーデーターの連続の国内の歴史を時間の無駄とバッサリ切り捨てています

デモに参加する国民が心から求めているものはただ一つ、【真の民主主義】です

これからがタイの国民達の本当の戦いになると思います

では、また

タイ・バンコクのデモ-1はこちら


 

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