タイでの世論調査【コロナ禍の10の幸せ】について思う事
先日、タイの取引先の日本人の方と話していて、面白い話を聞きました
私はタイ語は少し話せても文字を読む事が出来ないですし、通訳もいなければ同僚の日本人もおらず、ほとんど毎日一人なので、どうしてもこういったタイ現地の最新情報はタイ在住の日本人より入手が遅れてしまう場合が多いのですが、それは、とあるタイの大学で世論調査が行われた、というものでした
全世界未曾有の新型コロナウィルスのパンデミックに伴い、世界各国で今この瞬間も行われているロックダウンや営業規制、新型コロナウィルスが発見されてから一年が過ぎようとしていますが、第二波、第三波の為に何度も苦しめられている灰色のこの世界の中で
【悪い事ばかりではなく、こんな良い事があった】
という内容のアンケート結果です
「いやいやいや、そんなアンケートなんて、うんたらかんたら~」
と、いつもなら真っ先に否定してしまう私ですが、今回かなり興味が湧いたので皆さんにお伝えします
以前のタイ・バンコクのコロナ禍の様子はこちらからどうぞ
【飲食店】タイ・バンコクの2021年、年始のコロナの状況【営業制限】
【コロナ禍の10の幸せ】・・・第10位【自然環境が回復した】

第10位は【自然環境が回復した】
という約2%の回答です
世界中がロックダウンを始めて空港や各種工場、デパートなどの施設が閉鎖され、暫くすると人々の生活への影響、経済のダメージと共にこの【環境】についての報道が一部で見られる様になりました
ロックダウンによって、世界のCO2排出量が第二次世界大戦以降で最も減少し、その他でも環境によい影響を与え始めたからです
私が見た報道は日本のある地域の海が、まるで観光地の様なエメラルドグリーン色に輝いたり、東南アジアの国の海も大幅に環境が改善され、PM2.5などの人間の身体に影響を及ぼす微小粒子状物質も世界各地で減少が見られた、との報道です
これには、ニューヨークで開かれた国連の気候変動会議に出席するためにヨットで大西洋を横断したり、スペインの首都マドリードで開催されていた国連の気候変動枠組み条約第25回締約国会議からの帰途、ドイツ鉄道の超満員の列車の床に座り込んでいる所をSNSに投稿し、実はファーストクラスに乗せて貰っていた、環境活動家のグレタ・トゥーンベリさんも大喜びだったのではないでしょうか?
今回のコロナ禍、彼女の発言はあまり見たり聞いたりしていませんが、彼女の理想を実現する為には、このロックダウンを永遠に継続し、人間は原始生活に戻るのが一番です
彼女だけは喜んでいるのかも知れません
ごめんなさい、少し話がそれましたが、戻します
もちろん環境は大事ですが、それは人間の生活がまず先にあっての事です
この世論調査、アンケートの趣旨をはき違えてはいけませんが
「環境が戻ったからロックダウンは、最高、良かった!もっとしよう!」
ではなくて
「生活も何もかもズタズタで、99%辛い事ばかりだけど、自然環境にだけは結果的に良かったかも」
だという事ですね
【コロナ禍の10の幸せ】・・・第9位【タイの人々の協力と寛大さを見た】

第9位は【タイの人々の協力と寛大さを見た】
という約5%の回答です
ちょっとボンヤリした回答ですが、特にタイに住んでいる方には意味は伝わるのではないでしょうか?
日本などは、緊急事態宣言が出ればネットで文句を言い、また解除すれば不満を言い、再度緊急事態宣言を出さないと文句を言い、出したら出したで不満を漏らす・・・政治家の方々も、前例がないパンデミックに手探りで施策を行っているのに、これでは浮かばれないな、と思う事もあります
個人的には、世論にばかり引っ張られずに、もうちょっとリーダーシップをとってもらって、国民を引っ張って行って欲しいと感じています
世界を見て思うのは、どの国のリーダーも国民に寄り添い、強いリーダーシップと確固たる信念を持って新型コロナウィルスのパンデミック対策に当たっているので、例えそれが裏目に出たとしても、国民が支持し、応援し、守ってもらっていると感じるのでしょう
自分が信じたリーダーに協力をお願いされれば、本当の対策の正解は分からない今の状況でも、多少の施策の失敗や後悔があっても国民は納得してくれるのではないでしょうか?
次回に続きます
では、また
以前のタイ・バンコクのコロナ禍の様子はこちらからどうぞ
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